なんとかく論点について理解したのでこれを踏まえて書いてみる。
〇本を書いた理由について
このインタビュー記事に書いてあるので抜粋
特にこの部分
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――「無かったから自分で書いた」という事なんですね。
ヨッピー:
その通りです。動機は他にも色々ありますけど。例えば、これは子どもがいる家庭の人には全員共感して貰えるんじゃないかと思ってるんですが、自分に子どもが生まれてから、子どもの悲しいニュースを見るとめちゃくちゃ落ち込んじゃうんですよ。虐待死事件とか……。本当に心が痛むんですよね。
でも、ああいう事件って多くは育児に追われて余裕がまったくない事が原因で起こってしまったりするじゃないですか。この「育児ハック」みたいなノウハウが広まって、育児の負荷が低減される事によって、悲しい事件が少しでも減るといいな、とかも思ってます。
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僕が想定読者としてターゲットにしているのは「時間に追われまくって余裕が無くなってる世帯」なんですね。どっかにも書いたけど「地元から離れて都会で暮らす共働き世帯」くらいが想定。
おおむね子育てに関する構造的な問題って、
・時間がない
・体力がない
・お金がない
の3つに集約されると思っていて、逆に言えば時間も体力もお金もある家庭であれば(子どもの特性に寄るものや突発的なトラブルなどは残るとしても、ケースバイケース以外の構造的なものの大部分は)解決できるのではないかと思っております。なので「時間」「体力」「お金」についてそれぞれ本の中で書いてたりするわけですが、元々の増田の「退屈」が、
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などなど、"ムダ"な時間が大量に発生するでしょ
こういうのも後々振り返ればかけがえのない時間なんだけど、毎日毎日繰り返されるとその時は本当に辛い
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を指して言っているのであれば「そもそもそういう問題を想定して本を書いてない」ということになります。前の記事でも書いたけど僕自身が「退屈」みたいなので特に困ってこなかったし、「そういう悩みもあるのか~」って思ったくらい。とは言え、本の目次なり概要なり見ればそういうの書いてない事くらい事前にわかるのに、「そこじゃないんだよな~」みたいな言い方されたらカチンとは来るよ。
これは育児ごとの相談グループチャットを作った時にインタビューされた時の話なのだけど、本を書いた動機もこれに近い。
その上で、
でもそんなことばかりしてられないし。なお、行き先の問題でもない
この部分。僕が本を書く事で解決したいのは「そんなことばかりしてられないし」という状況を変えるという事なんですよね。さっき書いた「時間」「体力」「お金」の問題を解決すれば子どもを連れてあちこち出かけることが可能になるので。だからこれも「時間」「体力」「お金」で解決できる問題のひとつじゃないかと思います。
そんで本題の部分なんだけど、
思うに、子供関連の"ムダ"な時間って色々考えてしまうんだよね
みたいな、そういう焦りのような感情とどう付き合っていくか
について「僕はこんな感じだな~」というのを書いてみる。
別に解決方法でもなんでもないので「そういう人もいるのか~」くらいで受け止めてくれれば。
〇そもそも焦りは無い
子どもが生まれた事で飲みに行く回数は激減したし、仕事も控えめにしてるし、世の中からちょっと置いてかれてるような感覚になる事もあるので、「もっと飲みに行きたいな~」とか「1週間くらい家をあけて海外行きたいな~」などと思う事もあるのだけど、子どもが居ることで新しく開けた「世界」もたくさんあるので「これはこれで面白いものだな」と思っている。
これまた「お前は特殊な状況だから」みたいに言われそうな気がするのでそれを前提に、参考程度に聞いて欲しいのだけど、例えば僕は「託児銭湯」という事業を主催していて、「子どもを預けて親はその間ゆっくりお風呂に入れる、しかも託児料金は無料!」という神のようなイベントなんだけど、このイベントを主催するようになったきっかけは自分に子どもが生まれた事なんですよね。
この託児銭湯を主催しているおかげでメディアのインタビューを受けたり、保育士さんやスタッフさんなど新しい知り合いも増えたし、行政との繋がりも出来たし、他の地域から「あれ、真似していいですか?」「どうぞどうぞ」みたいなやりとりが出来たりで新しい世界が広がってるんですよね。
他にも「ぴよぴぴ」っていう育児にまつわるLINEグループを主催したり、子連れ世帯同士で旅行に行ったり、保育園の行事に参加したりアンパンマンミュージアムに行ったり、「子どもが居なければできなかったであろう体験」もたくさんしているので、ひとつの世界がせばまったぶん、他の世界が広がってる感覚があって、そのおかげで焦りを感じなくて済んでいるのかな、と思っている。
〇ホームラン待ち
とは言え、そういう焦りは無いにしても「退屈だな~」と感じる瞬間はあるので、前回書いた通り「退屈だな~」と思ったタイミングで外に出かけるようにしているのだけど、基本的に子どもと居る時間は「ホームラン待ち」みたいなものだな、とも思っている。
子どもと一緒にいるとめちゃくちゃ可愛い姿を見せてくれる瞬間というものがあるので、多少退屈してても不意にその「可愛さホームラン」みたいなのをかっ飛ばしてくれるので退屈さを我慢できる、みたいなところがあるのかもしれない。
これは「育児ハック」からの抜粋なのだけど、僕の奥さんは「子どもが可愛かった瞬間を書き留めておく」というのを趣味にしているので、その内容の一部。
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ティガーのぬいぐるみを指さして「しっぽ!しっぽ!」と言うので、「〇〇くんにはしっぽがないね」と言うと、自分のちんちんを掴んで「しっぽ、あった!」と爆笑していた
「痛いの痛いのとんでけ」をしてあげたら手をパタパタさせて自分が飛んでいった
飛行機でCAさんが近くを通った時に、「〇〇ちゃんでしゅ」と妹を紹介してあげていた
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まあこういうのが他にも死ぬほどあって、そういう瞬間を見逃したくないからずっと付き合っていられる、という。
ちなみに今日は僕、体調崩して家で留守番をしているのですが、奥さんが子どもふたりを連れてハロウィンのイベントに向かった直後に奥さんから送られてきたLINEがこれ。
はー、可愛い。
〇アウトプットの話
そんで、同じような事をたくさん言ってる人がいる、「ヨッピーはそういう体験も仕事なりアウトプットに変えられるので立場が違うよね」みたいな話。
これねー。めちゃくちゃ反感買いそうだけど「全然そんな事ないよ。誰にでも出来るよ」という事は言っておきたい。SNSもあるしYoutubeもあるし、アウトプットする方法は今の時代、本当にいくらでもあるので。
子育てをきっかけに漫画を描き出してバズってインフルエンサーになった人なんてゴロゴロいるし、僕のマブダチである5歳さんがインフルエンサーになったきっかけも子育てネタをTwitterにばんばん投下したからだし。託児銭湯だって普通に中野区が公募しているやつを見つけて応募したら通ったってだけの話だし。
もちろん全員が全員、簡単に出来るわけではない事は理解してるけど、アウトプットしようとすらせずに「なんでもメシの種になるお前は俺らとは立場が違うんだよ」とか言われると「自分でもやるだけやってみればいいじゃん」くらいのことは言い返したくなるかなあ。子育てブログ書いたって良いわけじゃん。
もちろんフルタイムのサラリーマンしながら子育てもして、更にアウトプットとかってなるとめちゃくちゃ大変だし、そうそう出来ないのはわかるんだけど、そうなると結局ネックになってくるのが「時間」「体力」「お金」の問題でしょう。
やっぱり根源的にはこの辺を解決するのが優先事項なんじゃないかと思ってあの本を書いてるんだよな~。
なんかとりとめないけど、まあそういう感じです!
【レス】
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最後のアウトプットの話ズレすぎだろ。立場が違いすぎてポジショントークすぎるだろ!って指摘されてるのであって、「君も俺たちみたくなれるよ」ではアンサーになってない。アウトプットしたい願望は別にない
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その「立場の違い」は「アウトプットしてるかどうか」「アウトプットしてお金稼げたりするかどうか」の違いやろ?そんで僕は「アウトプットしてたら世界が広がったり面白いことも増えるよ。こっち側の世界に来ることも検討したら」って提案してるんだから全然ズレてないじゃん。アウトプットする事で増える面白さみたいなものは確実にあるし。
「登山が退屈」というお悩み相談に対して、「綺麗な山の写真撮ってブログやSNSに載せつつ、仲間を増やしたりすると登山が楽しくなるよ」って返答した時、貴方みたいに「いやそんな願望は無いんで」って言う人も居るかもしれないけど、「あ、じゃあやってみようかな」って人だって居るかもしれないじゃん。だからあなたにとって必要な回答ではないかもしれないけど、回答自体は別にズレてないよ。