ヨッピーのブログ

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育児のコツは「交代」すること。ヨッピー家の場合。

もはやタイトルで全部言ってるけど!!

 

増田にあがった「産後の恨みは一生おじさん」に端を発して、「男性はどう育児と向き合うべきか」みたいな話題が立て続けに話題になってるので僕も書いてみることにしたよ!!

 

何故なら育児本を書いたからです!!!!!!!!!!

 

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【発端になった増田】

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【そして数々の言及】

 

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前提として言っておくと、僕のとこは長男が2歳(もうすぐ3歳)で長女が7か月です。

長男の爆誕前はSNSで「育児は地獄ぞ」みたいな恨みつらみの声を聞きまくっていたので「育児」というものについてビビり散らかしておりました。

子どもが産まれるまでの僕と言えば毎晩のごとく歌舞伎町で飲み散らかし、暇が出来ればパチンコ屋に突撃し、週末はくわえタバコで麻雀パイをいじくる日々じゃないですか。

そんな僕が「父親」をやるのか……?
そんなもんどう考えても無理なのでは……?


と悟り、とにかくジュンク堂に突撃して「育児本の棚、ここからここまでください!」みたいな勢いで育児本を買い漁り、本を読んで予習をしながら「万全の体制で子どもを迎えるぞ!」と決意したのであります。

そしてとんでもなく可愛い赤ちゃんがズババンと爆誕し、「高い高い」をした瞬間にゲロをぶっかけられたり、昼寝しているところにジャンプしてきて金玉を踏みつぶされたり、嫌がる息子を押さえつけて歯磨きをしている時に「パパ、あっちいけ!」と言い放たれて枕を涙で濡らすような日々を送っているうち、長男も長女も保育園に通うようになり「ひと段落ついたな」くらいのタイミングでもあるので振り返っておきます。


この子が、


こうなった。
最近かき氷ばっかり食べてる。

ちなみに僕の奥さんは、奥さんのお母さんから「貴女は恵まれとるねえ」って言われて「へへ、楽させて貰ってまーす」と答えたくらいなので、僕の働きが奥さんの育児負荷の軽減にかなり役立っているのではないかと自負しております。たぶん。騙されてるのかな。騙されてるのかもしれないな。とにかく何かしらの参考になれば幸いです。


ただし、お子さんが何かしらの障害を持っていてめちゃ大変、みたいな事はありますし、全てのケースに当てはまるわけではない事は前提として書いておきます。

 

〇心構え

実際にやってみて実感しているのは、育児って典型的な「低負荷・長時間」の労働だなだということです。

 

・子どもが泣いたからあやす

・ミルクをあげる

・オムツを替える

・お着替えさせる

・お風呂に入れる

 

などなど、育児で発生するタスクひとつひとつを見るとぜんぜんたいしたことないです。基本的には楽勝です。ピーク時の居酒屋のほうがよっぽど大変。

僕が大学生の頃、大阪の鶴橋というあんまりガラの良くないエリアのカラオケ屋でバイトしていたのですが、ヤカラに絡まれたり酔客に蹴られたりでロクなことがなかったですからね。

一度ラストオーダー取りに部屋のドア開けたらおっさんがおっさんを手〇キしてる場面に遭遇して腰抜かすかと思った。「うわー!」って言いながらドア閉めましたからね。あっちからしても「うわー!」だろうけど。あんなのに比べたらぜんぜん楽勝。

しかしながら「ひとつひとつはたいしたことないけど、ずっと気を張ってなければいけない」というのはなかなか大変な作業でもありまして、そういう意味では車の運転に似ているなと思っています。

車の運転もまあ2時間以内くらいならたいしたことありませんが、12時間ぶっ続けの運転となると流石に疲れてくるじゃないですか。


僕、一度京都から東京まで原付で、ご飯時以外ノー休憩・ノンストップで20時間くらいかけて帰った事があるんですが、帰ってきたら肩回りの筋肉が岩でも入ってるんかと思うくらいにカッチカチで笑いましたからね。

 

なので育児ママアカウントが「オムツを替えたくらいでイクメンづらすんな」って怒ってるのもよくわかります。こっちが12時間ぶっ続けで運転してる時に横から手が伸びてきて「雨降ってきたからワイパーかけてあげるね~」ってウインウインやられて「よし、手伝った!」みたいな顔されたらそりゃまあ腹立つじゃないですか。むしろ「邪魔すんなし!」ってなるじゃないですか。

 

なので運転と同じく、育児で大事なのは細かいタスクを「手伝う」「処理する」のではなく、「交代しながらお互い休憩を取ること」だと思っております。

 

必要なのは細切れのタスクを消化することではなく、「今から〇時間、僕がまるっと面倒見てるから昼寝でも遊びでも好きにしておいで」って時間を切って休憩に送り出す事ではないか!?ちがう!?ちがうか!?

 

そして女性は、出産という鬼ほど体力を消耗するイベントをこなすわけですから、「女性は出産直後、戦線を離脱する」という大前提を認識しておくと良いんじゃないかなー。

というか戦線から離脱させるべきです。体力が落ち切った状態でワンオペ育児に突入したら産後うつ一直線だと思ってください。なので男性は最低でも一か月育休を取りましょう。頑張って取ってください!

 

何故一か月かと言うと、出産後の女性がある程度元気に動けるようになるまで、だいたい一か月くらいはかかるからです(個体差はあります)。

もし「一か月育休取るの、難しい!」みたいな人は里帰り出産にする・義両親を呼び寄せる・ベビーシッターを雇いまくる・産後ケア施設を利用するなどなど、他に何かしらの手を打っておかないとまじで地獄になると思います。


【出産まで】
女性が頑張る(出産準備)・男性も頑張る(家事など)

【出産後すぐ】
男性がもっと頑張る

【一か月経過】
様子を見ながら、無理のないペースで交代しながら頑張る


こういうイメージです。こんな感じで「交代制」をイメージしながらこなしていくのが良いのではないかしら。

 

〇「交代」のコツ

そんなわけで「育児は交代しながらやるといいよ~」と言いつつも、交代制を導入するにはちょっとしたコツがありますのでその辺について書きます。

 

・交代出来る体制作り

 

さっき、「12時間ぶっ続けで運転したら流石にしんどいから運転を交代して休憩するべき」と書きましたが、ここにひとつ問題があります。

 

パートナーが運転免許を持ってない場合はどうするか」という問題です。

 

二人とも免許を持ってて運転できるからこそ「交代制」が成り立つわけで、片方しか運転出来なかったらその時点で導入出来ないんですよね。

 

つまり、育児で言うならお互いが「育児のタスクをひとりで全部処理出来る能力」を持っている事が前提になります。

 

・ミルクの作り方がわからない

・オムツの替え方がわからない

・子どもをお風呂に入れてあげられない

 

みたいな人が相方だと当然交代制なんて取れないので、まずはお互いに育児というものに慣れる必要があります。だからこそ出産後は男性がメイン担当として育児に挑んだ方が良いのではないかと思う次第です。

そしてずっと運転していないとペーパードライバーと化すのと同じく、育児も期間が空くと子どもの食べるものが変わったり遊び方が変わったりするので、やはり定期的にひとりで育児する習慣はつけるべきじゃないかしら。

 

・「ダメージを負うのはひとりだけで良い」という考え方

 

良くある恨み言のひとつで、「夜泣き中、こっちがあやしてるのに旦那がグーグー寝てて腹立つ」みたいなものがありますが、交代制の考え方からするとこの「片方が休憩している」っていうのはむしろ良いことです。

 

夜泣きのたびに夫婦揃って対応し、そして夫婦揃って睡眠不足になるくらいなら片方はずっと寝てた方が良いです。そのかわり適切に交代していこうね、っていう。

 

僕の家の事例で言うと、まず出産直後から1ヵ月は僕がずっと夜間担当をしておりました。「出産後の体力が回復してない時期は、とにかくぐっすり寝て貰うことが大事だよね」っていう。

なので「子どもが泣いてても一切起きて来なくて良い」ということも伝えつつ夜間の授乳(冷凍母乳)、オムツ替え、夜泣きの対応をひとりでしておりました。とは言え産後一か月は奥さんの実家に里帰りしていたので、家事その他でずいぶん義理の両親のお世話にもなっております。

そして一か月が過ぎて東京に戻ってからは夜間担当を1日おきの交代制にしました。こうする事で、仮に夜泣き等でぐっすり寝れなかったとしても、次の日にはぐっすり寝る事が出来るという算段です。

 

ただしこれが可能だったのは僕が自営業で、ある程度時間の融通を効かせることが出来たからです。夜間担当であんまり寝れていなかったとしても、「ちょっと昼寝する」とかそういう融通はきかせられたので。

しかしながら一か月の育休が終わってフルタイム出勤に戻っていたとしたら、昼間フルタイムで働きながら夜間担当も担うのはかなり大変なので、その際は平日の夜間担当はパートナーが、週末の夜間担当は自分が、みたいな感じで分けつつ、あとは早起きでリカバリーする事で耐えるしかないかなーと思っています。具体的にはこんな感じです。

夫がフルタイム復帰、奥さんが育休中と仮定。

【19時帰宅】

夕飯、お風呂など自分の身支度を済ませる。

【20時】

育児のメイン担当を奥さんと交代。
奥さんがお風呂など自分の身支度とその他好きに過ごす。

【23時】

育児のメイン担当を奥さんと交代して就寝。

【6時】

起床。育児のメイン担当を奥さんと交代して子どもの面倒を見つつ身支度。
奥さんはそのまま寝続ける。

【8時】

奥さんを起こして育児のメイン担当を交代して出勤。


みたいな。

こういうスケジュールであれば、それなりにしんどいとは言え、なんとかまわせるんじゃないかと思います。その代わり土日の夜間担当は自分にしてその間はぐっすり奥さんに寝てもらうのが良いかな~。

ただし子どもが本当に夜泣きがひどくて、夜間担当側が夜中まったく寝れない、みたいな状況だともう少し対処が必要かもしれませんし、逆に言えば「夜泣きぜんぜん無くて子どもと一緒でもじゅうぶん寝れるよ」みたいなパターンだと頑張って早起きしなくても良いかと思います。

そんな感じで微調整して負荷がどちらかに偏らないようにしましょう。

〇「休暇」の作り方

 

さあ、そんな感じのタイムスケジュールで動いていると、「自分の時間がまったく持てないじゃん!」みたいになりがちですし、事実そうなのですが、これも工夫して時間を作るのが良いのではないかと思います。


例えば毎週水曜日をノー残業デーに設定して18時に帰るようにし、水曜日は18時から23時まで奥さんが飲み行ったり映画見たり好きに過ごしていいよ、とか。

その代わり金曜日は会社終わりにそのまま飲みに行っちゃうのでワンオペでお願いします、とか。

あとは土曜日の昼間は夫が好きにして、日曜日の昼間は奥さんが好きにする、とか。


子どもが小さくても2人くらいまではワンオペで対応出来ますので、2人そろって子どもの面倒を見ているせいで「自分の時間が無い……!」ってなるくらいなら、頑張ってワンオペでこなしつつもうひとりに十分休んでもらう方が精神衛生的に良いのではないかと思います。

現在の我が家の子どもは2歳(もうすぐ3歳)と0歳(7ヶ月)ですが、僕も奥さんもお互い、「この日飲みに行っていい?」みたいなのを確認して、どちらかが飲みに行ったりする場合はもう片方がワンオペで頑張る、っていう感じの運用になっております。

まあ僕は仕事柄出張が多い&飲みに行く頻度も多いのでどうしても奥さんのワンオペ日が増えてしまいますけど。

 

以上、この「交代制」みたいな考えかたを導入しつつ、「交代」を意識しながらお互いの自由時間を微調整しつつ作っていくことで、体力的にも精神的にも休養を取ることが出来、ある程度戦えるんじゃないかなと思っております。片方が無理して倒れてしまうとそのまま共倒れになりかねないので、うまくやっていきましょう。


他にも「休憩する時のコツ」とか「家事する時のコツ」とか「お金が無い時のコツ」とかなんだかんだあるわけで、「それ全部書いてたら一冊の本になった」みたいな話なので割愛しますが、とにかく一番大事なのは「交代出来る体制を作ること」でして、書いたように育児のイロハが理解出来ているかはもとより、家事なんかもひととおり出来ていないとちゃんとした「交代」にならないので、家事も当然覚える必要があります。

そのへんは出産前から取り組む事が出来ますので、出産前後はお互いあれこれ工夫しながら頑張るのでは良いのではないかと思いました!!!

 

そして最後に、こんな風に育児のアレコレを書くと「大変そう」と尻込みしてしまう人が出そうだなぁと思うのですが、この「あれこれ頑張りながら育児に追われる日々」というのは、極度に追い込まれない限り、過ぎ去ってみれば「あの時期、楽しかったな~」みたいに変わってくると思います。


子どもの成長スピードはとんでもないので、長男は間もなく3歳、言うてまだ3歳ですが、それでも新生児期とか赤ちゃんみが強かった時期の写真を見返しては「可愛かったな~」みたいに振り返ったりしております。や、今でも可愛いんですけどね。

なのであんまり絶望しすぎることなく、かと言って育児を舐めたりすることなく、しっかり準備して対処していくのが良いのではないでしょうか。

 

お互いに頑張りましょう。

 

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冒頭で書いた通り、僕は育児に対してめちゃくちゃビビッていたので「万全の体制で挑まなければ!」と思って育児本をあれこれ買い漁りました。


そこには「新生児は授乳を3時間毎に、湿度と温度はこれくらいに調整してオムツはこうやって変えて……」みたいな事はあれこれ書いてあるのですが、「それをこなすために、どうやって工夫すると良いか」みたいな事はぜんぜん書いてないんですよ。


赤ちゃんに何が必要か」は書いてあるのに、「その環境をどうやって作るか」は全然書いてないんです。

だからこそ「えー!意外とそういう本無いんだー!」と思いまして、「じゃあ自分で書くか!」っていうのが発端。

結局のところ育児は「どうやって時間を捻出するか?」という部分がボトルネックになりがちなので、自分なりに試行錯誤しながら「こういう風にやると効率が良いな!」みたいなものをまとめたものを本にしたという流れなのですが、この本に書いてあることを読んで、実践したらかなり劇的に楽になるのではないかと自画自賛しております。

 

なので「もうすぐ生まれる!」とか「この間生まれた!」とか、あとは「友達に子どもが出来た!」みたいな時のプレゼント用にも良いんじゃないかな!!


これによって「育児はつらい!」みたいな風潮に少しでも対抗し、振り返ってみて「あの時期、楽しかったな~」って思えるような、幸せな家庭が増えることを願っております!