こんにちは。ヨッピーです。
突然ですが、皆さんは「神々が集(つど)いし伝説の島」をご存知でしょうか。
まあ「伝説の島」って言われても中学生が書いたオリジナル小説に登場しそうな名前だし、「クルクルパーのラノベ作家がつけた名前でしょ?」と皆さんが勘違いしても何の不思議もありません。
しかしながらこの「神々の集いし伝説の島」ですが、実は東京都に実在するんですよ。
いや、マジで。その名も「神津島」で、いかにも神様が住んでそうな名前!
古来より、伊豆諸島の真ん中に位置するこの神津島に、島の神々が集まって水の配分について話し合ったという伝説が残っていて、それによって神津島は「神々の集いし伝説の島」と呼ばれるようになったそうです。
まあ偉そうに解説しておいてなんですが僕もこの島の存在を知ったのは割と最近の話なんです。
↑の赤崎遊歩道の写真をネットで見て、飛び込みとか水遊びが大好きな僕が「何これ!最高やん!来年の夏行こ!」とテンションを上げたのがきっかけ。
そんな時に今回の企画、東京都の観光PR事業で「東京都の島とか山とか、どっかに行って記事書いてくれへん?」と声をかけて頂いたので「じゃあ、神津島行く!」って宣言してお邪魔出来る事になったわけです。やったーー!
はい。
そんなわけで今回は東京都の、神々が集いし伝説の島、神津島に2泊3日で遊びに行ったのでレポートしたいと思います!
あと、最近は「ここ良いわー!」とか「これ美味いわー!」とかって書くと「ステマでしょ?」って怒る人が多くて大変なのででっかく書いておきますね。
東京都観光PR事業のPR記事です!
それでは行ってみましょーーーーーー!
じゃん!そんなわけで調布飛行場から45分で神津島に到着!早ぇ!
飛行機以外にも高速ジェット船という高速フェリーが竹芝から出ていたりするのですが、冬場になると便の数が減るので今回は空路で神津島入り!
正規運賃は片道15300円ですが往復割引があったりお得なパッケージツアーがあったりするのでその辺はネットで探してみても良いかも知れない。
出迎えて頂いた神津島観光協会の方に連れられ、漁港に向かう途中に撮った風景がこれ。
「青すぎる」
「エーゲ海です」って言われても納得しそうだし、
「神々が集う島です」って言われても「うん、たしかに」って言いそうになる。
そして到着した漁港がこちら。ザ・漁港って感じ。
はー、同じ港でもお台場とは全然違うわーーー。
まあ皆さんも、「これが都内!」なんて言われたところで信じられないと思うんですよ。
僕も「いやー、なんだかんだ言ってここ、沖縄とかなんじゃないのー?」
とかうっすら信じられなくなってたんですが、
でも車が品川ナンバーですからね。笑う。
違和感ありすぎるやろ。
■魚を釣りまくろう
じゃあなんで漁港に来たかっていうと、船釣りをするためなんですよね!
神津島は釣れまくる釣りスポットとして人気なので、
海水浴客で賑わう夏場以外のシーズンは釣りを目当てに来る人が多いそうだ。
僕、船釣りなんかやったことないけど大丈夫なのかしら。
海から見た神津島。こうやって見るとけっこうでかい。
ポイントに着いたら船長に教えて貰いながら仕掛けを海に放り込む。
船長が魚群探知機で魚群の居る深度を教えてくれるので、
その深度に合わせて仕掛けを沈める仕組み。
まあ、速攻で釣れるよね。なにこれ。
開始5分で釣れた!すげぇ!
「これはイサキだな!釣れたては刺身にすると美味いよ!」
「おお!幸先良いスタート!他には何が釣れるんですか?」
「うーん、タイも釣れるし、今の時期だとシマアジだな!」
「シマアジ!高いやつじゃんそれ!食べたい!」
その後もイサキ、ウメイロ(これも刺身が美味しいらしい)、イサキ、イサキ、イサキ、とイサキばっかり釣れます。
「シマアジ釣れねぇな!今日はあんまり調子良くないかもなぁ」
「いやでもそう簡単に釣れるもんでもないでしょ!僕、釣りなんて中学生の時にブラックバス釣ってた以来の初心者ですもん」
「いやー腕は関係無ぇよ!まあ釣りは水モノだから当たり外れはあるけど、今日はハズレだな!」
「言い切りやがった」
そして時間が経つにつれ、船酔いでだんだんこんな感じになって来る僕。
相変わらずイサキばっかり釣れます!
「よーし、今日はシマアジ釣れるまで粘るか~!」
「船長」
「ん?どした?」
「船酔いでギブアップです」
「oh……!」
結局2時間で釣れたのはウメイロが1匹、イサキが7匹!
シマアジが釣れなかったとは言え大漁や!
「何言ってんの!こんなの全然ダメよ!」
「え?そうなの?」
「普段ならもっと釣れるんだから!こないだなんてカップルで、シマアジ含めてバケツ一杯分くらい釣って帰ったよ!まあ今日は運が悪かったな!」
「すいませんね。朝ごはんにカツカレー食べたせいか船酔いで死にそうだったので……」
【この日覚えたこと】
・船釣り初心者の人は朝ごはんにカツカレーを食べてはいけない
釣った魚は船長が発泡スチロールに詰めてくれたので、
観光協会の方におすそわけしつつ、食べられる分だけ本日宿泊する予定の民宿「平和荘」のご主人にパス!
神津島の民宿はたいていこんな風に釣った魚を持ち込めばその日の夕食として出してくれるらしい(要確認)、いやー楽しみ!
■温泉に行こう
路地の多い神津島の街並み。
西日がきつくて「島に来た!」って感じがしますね。
夕食までまだ時間があるし、
「神津島にも温泉がある」という噂を聞き付けたので早速向かう事にする。
島唯一の温泉であるところの神津島温泉保養センターには、
役場からバスも出ているそうですが、せっかくだしと思って歩いて行く事にする。
片道30分くらい。海岸沿いをひたすら歩く。
夕日に伸びる自分の影。
海岸にあった謎のオブジェ。
トンネルを抜けた先に広がる海の景色。
「絵葉書かよ」
めちゃくちゃ綺麗!
「いやー、こら最高だなー、歩いて来て良かったなー」とか思いつつ温泉施設に到着したわけです。
そしたら休館日でこんな顔になったわ。
僕、温泉とか銭湯が大好きで、本土に居る時もあちこち行くんですけど、
この、「行ってみたら休み」ってやつ、しょっちゅう食らうんですよね……!
皆さんも事前にお休みの日を調べてから行きましょう。
【この日覚えたこと】
・施設の休館日はちゃんと調べてから行こう
■待ちに待った夕食!
はいそんなわけで民宿に戻って夕食~~~!
神津島名物の伊勢海老、僕が釣ったウメイロ、イサキ、あとはカンパチ?とかシマアジ?とかだっけ?
ご主人がちゃんと説明してくれたのにお腹が空きすぎて全然聞いてなかったので完全に忘れてしまいました。ええと、とにかく美味いやつです。全部神津島で獲れたものらしい。すげぇ!
このカドの立ち具合でもう「美味さ」が保証されとる。
他にも金目鯛の煮付けやイサキの焼き物やフライなど。
これで一人分って言われても困るな~~!
食べ切れるのかこれ?食べたけど。
食後に外に出たら星が綺麗だったので三脚立てて撮影したらこうなりました。
設定とかが全然良くわからんけどまあ良いや。
「神津島の星空、見たかったのに!」的な人は「神津島 星空」とかでググれば良いと思います。上手い人が撮った写真を見た方が良いからね。
いやぁ~便利な世の中だなぁ~~~!
そんなこんなで、こんな感じの「ザ・民宿」って感じのお部屋で就寝!
おやすみなさい!
■二日目の朝
はい。朝食から伊勢海老の味噌汁が出てきました。
バチがあたりそう。
この日は神津島にあるもっとも高い山、百名山にも選ばれている天上山に登る事にします。
こんな感じの白島登山道から入山!
なんでも、5~6時間でだいたいぐるっとまわれるコースになっていて、
初心者にもそんなにキツくない割に展望がすごいらしい。
最初の20分くらいが死ぬほど急こう配で心臓が破れるかと思ったし「こんなもん5時間も続けてられるか!」ってキレそうになったけど、そこをクリアしたら後は結構ゆるやかな山道であります。トトロでも出て来そう。
こういう木のトンネルって良いネ!
一時間くらい歩いてるとだんだん展望が開けてくる!
と思ってたら雲の中に突入!
そんな時に突如現れたひどい名前の池。
枯れてて水も湧いてなかったので「そういう意味でこの名前つけたのかな」とか思いました。
クレームは一切受け付けません。
ちなみに天上山には「表砂漠」「裏砂漠」と呼ばれる砂丘地帯があるのだ!
ヒュー!東京都とは思えん光景!
タイトル:砂漠でのたれ死んだ人
他にもこういう、RPGで長老が住んでそうな中州があったり、
圧倒的な展望が目の前に開けたりするよ!
そしていよいよ……、
山頂についたーーーーー!
「霧がひどい」
しかたなくアンパンなどをかじりながら粘ってみる僕。
「おお……!だいぶ晴れてきた……!」
達成感よ~~~~!
いやーでもこの登山、実際ちょうどいいくらいの距離な気がする!
普段山登りしない人でも結構気持ちよく登れるのではなかろうか!
↑山頂からのパノラマ撮影。クリックで開くよ!
そして帰りもこんな感じの絶景を見ながらゆっくり降りて行きます。
帰りは早かった!
写真だけ見ると一瞬、「あれ?今夏だっけ?」って勘違いしそうになりますね。
全然夏じゃないけど。
結局入山からきっちり5時間くらいでふもとに到着!
山道歩いて汗だくだし疲れたしでお風呂に入りたさがすごいので、
昨日行きそびれた温泉に突撃してみる。
そしたら露天風呂がコレやからね。
なんぞ!
なんぞ~~~~!
この圧倒的開放感……!
ちなみに露天風呂は水着着用なので行く時は忘れずに!
内湯は他のお客さんが居たので写真が撮れなかったのですが、
泡風呂、水風呂、サウナとひと通り揃ってて良い感じです!
泉質は塩化物強温泉なのでかなりしょっぱい!
身体の芯から温まる感じが良いねこれ。
昨日も入れたらもっと良かったけど。
帰りはバスで役場らへんまで戻る。
すっかり日が落ちつつありますが、相変わらず夕陽が綺麗でゴワス。
そして民宿について二日目の晩御飯!
金目鯛と僕が釣ったイサキのお刺身!
まあ率直に言って、「魚が苦手!」みたいな人はわざわざ神津島に来る必要無い気がしますけど、
「魚最高~~~!刺身刺身刺身!」みたいなタイプは絶対来た方が良い気がする。
これはなかなか食えまへんでぇ~~~!
夕ご飯を食べた後に、寝るには早いしなぁと思って島の居酒屋さんに来てみました。
「幻」と言われる赤イカのお刺身!
これが美味いんよねマジで……。イカ好きにはたまらんのや……!
ちなみに神津島にはこういう居酒屋さんもちょこちょこあって、
どこも地元の人で賑わってるし一人で居ると「観光ですか!?」ってすげぇ話しかけられる!
「飲みたいんだったらスナックもあるよ」っていう話を聞いたので行ってみたのですが(写真はダメだった)、店内でベロベロに酔っぱらったおっさんにめちゃくちゃ話しかけられたので笑いました。
おっさん
「なに!?兄ちゃん何歳!?」
「僕は34歳です!」
おっさん
「おお!まだ若いな!オレは何歳に見える!?」
「45歳くらいですかね!?(55歳くらいに見えるけど、多少サバ読んでおこう)」
おっさん
「おっ!それくらいに見える!?実はオレ、もう50過ぎてるんだけどね!ホラ、気が若いから見た目も若いんだよ!ワッハッハ~~!」
「えっ!?そうなんですか!?50歳超えてるようには全然見えないですね~~!」
おっさん
「やっぱりそう!?いやー、兄ちゃん良いヤツだな!もう絶対良いヤツだよ!店に入ってきた時から『コイツは良いやつだ!』って思ったもん!奢ってやるから飲めよ!」
「ちょろいわ」
まあそんなわけで首尾よくタダ酒にはありつけたのですが、
この後もおっさんは「え?大阪出身なの?じゃあバーンってやられたら死ぬんでしょ?ほら、バーン!」っていう茶番を5回くらい繰り返させられたので「奢って貰って当然だったわ」くらいに思いました。
ドロドロのヘドロみたいに酔っぱらって就寝!
■そして最終日
ダイビングショップの「南国」さんに来ました!
せっかく島に来たんだから海に入らないとねーーーーーーーーーー!
ウェットスーツに着替えた僕。何これ?
顔のある黒いしゃもじ?
「南国」の鈴木さんに連れられて本日の目的地、
赤崎遊歩道に向かう。
ちなみに鈴木さんも神津島の育ちらしいのですが、
夏場はダイビング、今くらいの季節は伊勢海老漁、冬になるとタイに行ってダイビングのツアーガイドをやるそうだ。旅人みたいで羨ましすぎる人生。
そして着いたのがこちらの赤崎遊歩道!
こんな感じで飛び込み台が設置してあって夏場はここで遊ぶ人でいっぱいになるらしいのですが本日は貸し切り!
水もめちゃんこ透き通っとる~~~!
飛び込み台から見下ろすとこんな感じ。
結構高いのですが、僕のおばあちゃん家は奈良県の吉野川流域にあって、
小さい頃からこれよりもっと高い所からばんばん飛び込んでたので楽勝!
気ン持ち良いィィイイイイイ!
ちなみに横からの視点でもムービー撮ってたはずなんですが、
何故かデータが壊れてたので動画はこれだけです。
すいません。
そしてこれが本番のダイビングの風景。
ファインディングニモみたいなやつがいる!
ゲットしたヤドカリ!
ヒトデも居るよ!
調子こいてVサインをキメる僕。
流石にもう寒いかと思ったけどウェットスーツ着てれば全然いけますな!
ダイビングが終わったらまた温泉に来てひとやすみ。
神津島温泉保養センターの食堂ではこういう島で獲れた魚の海鮮丼が食べられる。
当たり前に美味い。
更にこの、役場近くにある「よっちゃーれセンター」でも海鮮丼が食べられるのですが、
この海鮮丼がマジで人生で一番っていうレベルで美味かったです。
この2泊3日の滞在中に2杯食べたからね……!
この表情。ヤバい。
そうこうしている内にお迎えの船が到着。
これがいわゆる高速ジェット船で中はこんな感じ!
波を見ながらアンニュイに決める僕。
まあこれも自撮りだけどな。めっちゃ左手伸ばして撮ってるけどな。
三時間もすると段々東京のビル群が見えてくる。
「帰ってきた」って感じ、あるなぁ~~~!
そして東京に到着!
まあ行ってた先も東京なんだけど。
いや~~~~!
あんな綺麗な島が東京にあるとは思わんかったわ~~~~!
■神津島まとめ
・マジで神様住んでそう、っていう意味不明な神々しさは確かにある。絶景。
・魚美味い
・酔っぱらいのおっさんがウザ面白い
・あれこれ詰め込んじゃったけどのんびりしに来ても良いかも
・スマホの電波は山に入らなきゃ普通に入る
・魚美味い
・魚美味い
・魚美味い
・魚美味い
そんなわけで2泊3日で遊んで来たのですが、こういう東京の島々って昭和50年代くらいまでは観光客で賑わっていたのに近年は割と苦戦してるみたいで、飛行機が安くなった事なんかもあって沖縄とかにお客さんをとられてるのかも知れませんね。良いところなんだけどなぁ~~~。
いかんせん東京から近いし夏場を除けば観光客もそれほど多くないので、良い景色眺めて美味い魚食べて温泉入ってのんびり息抜きする、くらいの温度感ならちょうど良い行先なのかも知れません。まあ僕はのんびりするつもりで行ったのに「原稿まだか」みたいな電話は鳴りまくるし星空撮るのに1時間格闘して結局あきらめたし、色々詰め込みすぎたせいで完全にドタバタ劇になってしまったのですが、それでもこれだけの絶景ぶりは他にはなかなか無いので行ってよかった!
皆さんも是非一度遊びに行ってみてくれぇ~!
P.S
食べ過ぎて2kg太りました