ヨッピーのブログ

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ベイマックスが最高すぎて恐怖すら覚えた件

【まず最初に】

自分のブログがスマホでは死ぬほど見づらい事に気付いたのでここに書く事にします。
全然ブチ切れるような内容では無いけど……!
今回は映画「ベイマックス」を見た感想です。
ただの感想文。


ネタバレには配慮しているつもりですが、
どこからどこまでが「ネタバレ」に当たるのかがよくわからないし、
そもそも普段映画のレビューなんて書いた事が無いのでどうしてもそれが気になる人は見ないでください。


【そんなわけで】

「ベイマックス」を見てきました。
一言で言うと最高だった。めちゃくちゃ面白い。
それと同時に寒気を覚えたりもした。
「こんなのが世に出たら、日本の映画産業が全滅するんじゃないか」って。

 

その事について今日は書きます。

 

こう言っちゃなんだけど、「ベイマックス」は特に目新しいものがある映画では無い。
サイバーパンクな街並みも、ロボットと人間の友情も、
活躍する5人のヒーローも、変幻自在のラスボスもカーチェイスも飛行シーンも、
登場するおよそ全てのものが「過去にあったもの」「みんなが好きなもの」の焼き直しであって、
シックスセンス」みたいなどんでん返しも、「マトリックス」や「インセプション」みたいな世界観も無いシンプルな映画なわけであります。


それなのにめちゃくちゃ面白いんですよこれが。


これだけ「みんなが好きなもの」が詰め込んであるんだから、この映画を作る際に徹底的なマーケティングをやったはずなんですよ。
東京とサンフランシスコを合体させた街が舞台なんで、たぶん日本市場の事もめっちゃ調べた上で作ってるんですよ。
「ヒロ」は「ヒーロー」だし、「タダシ」は「正しい」なんですよ。
それぞれの「色」である「赤、青、黄、緑、ピンク」って構成、それってまんまゴレンジャーじゃないですか。

 

言わばこの映画って「マーケティングによって作られたもの」であって、
「計算によって作られたもの」なんですよ。
実際、原作の「ビッグ・ヒーロー・シックス」と「ベイマックス」は登場人物も舞台もストーリーもそれぞれの色も全然違うわけで。

 

その「計算によって作られたベイ・マックス」がめちゃくちゃ面白いってこれ、
めっちゃ怖くないですか。

 

一人の天才によって作られたものなら「才能」の一言で済みますけど、
計算によって作られたものだとしたら組織の力で圧倒的に負けてるって事じゃないですか。
だから僕、この映画観終わった時に思ったんですよ。
「日本の映画産業、マジで終わるんじゃね?」って。

 

iPhoneの衝撃】


これと同じ事が以前に一度あって、それがいわゆる「iPhoneの発売」なんですけど、
みんなで飲んでた時に、家入さんがおもむろに当時発売されたばっかりのiPhoneを取り出して、
「いいだろー」って自慢してたんですけど、それを触らせて貰った時に思ったんですよ。


「あ、これ日本の携帯全滅するわ」って。


当時の携帯市場って、世界で言えばNOKIAが猛威をふるってた頃で、
まあ世界的に言えば日本の携帯は全然売れてはいなかったんですけど、
それでも当時の僕は「とは言え日本の携帯が一番高性能だし」って思ってたんですよ。

 

 

「画像もカメラも綺麗だしお財布ケータイもついてる」って。
世界中で売れてるNOKIAの携帯って実際そこまで高性能でも無くて、
シンプルで安い携帯が世界中で売られてたから、
「日本の携帯メーカーが本腰入れて海外進出したら駆逐できるんじゃないの」って思ってたんです。

 


それなのにiPhoneってまんま「電話も出来る小さなパソコン」なんですよ。
当時のガラケーでネットサーフィンしようと思ったら、
変なPCサイト閲覧用のブラウザみたいなの落として使わなきゃいけないし、
それ使った所で重くて全然見れないの。オモコロだってケータイでなんて重くて見れなかった。


それが、iPhoneならなんでも出来るわけですよ。


地図アプリだってEZWEBのどこ向いてるのかわかんないクソ地図アプリじゃなくて、
ちゃんとどこの方向いて歩いてるかわかるようになってるんですよ。

「あ、これは日本のメーカー全滅だわ」って思いましてね。
同時に「なんでこれが日本のメーカーから出てこなかったんだ」って思いまして。

そのあとはもう皆さんご存知の通りなわけです。
見事にボッコボコにやられましたね。


横綱相撲】


ベイマックスって、ほんと横綱相撲なんです。
みんなが好きなものをバーッて並べて、奇をてらう事もなく、
シンプルに、真っ直ぐ組み立てた映画なんですよきっと。
映画のレビューとか見てたら「展開が見えた」とか言ってる人が居ましたけど、そういう問題じゃないんですよ。
展開が見えて当然なんです。だって、横綱相撲なんだもの。

真っ直ぐがっぷり4つに組んで、そのまま寄り切るっていう。

 

ベイマックスはシンプルに、真正面から「I love you」を言い続けて、観客の心を掴んじゃったっていう。
隠したバラの花束も、ヘリコプターの夜景も、高価なプレゼントがあるわけでもなく、シンプルに真っ直ぐな横綱相撲で寄り切っちゃった。


これってすごくないですか。
こんな相撲取られたら誰も勝てないじゃん。

 


正直、僕は「アナ雪」もまだ見てないし別にそんなに多くの映画を見るわけじゃなくて、
ピクサーがすごい」とは聞いていたけど、トイ・ストーリー3以降ピクサーの映画を見ていなかったもんだから、
ベイマックスを見た時に「えー!今こんなことになってるのか!」っていう衝撃がすごかった。
ひょっとしたら「アナ雪」を見た人は今僕が思ってるような事をとっくの前から思っていたのかも知れない。

 

ほんと、ちょっともう勝てないんじゃないですかこれ。
日本の映画の海外進出とか夢物語になって来るんじゃないですか。
宮崎駿さんが死んじゃったら、「一矢むくいる」程度の反撃すら出来る人が居なくなっちゃうんじゃないですか。

僕がまだそういう人や作品を知らないだけなら良いんだけど。

 

とにかく、ベイマックスは一度見た方が良いです!!

 

【追記】

「ベイマックス」はディズニーであってピクサーじゃない、というツッコミが入ったので訂正しておきます。すいません。

まあディズニー&ピクサー映画ってことで!

 

 

「めちゃイケ」の何が「終わってる」のかを解説するよ

なんかネットで「めちゃイケオワコン」みたいな記事が出てるじゃないですか。

 

「路線バスの旅」に勝てない「めちゃイケ」…ナイナイが蛭子さんに潰される (東スポWeb) - Yahoo!ニュース

 

僕も以前、ぼやっと眺めてた「めちゃイケ」の構成が死ぬほどクソでめっちゃ腹立った記憶があるので、今日改めて見てみたんですよ。
その結果、マジでもう完全に腐り切ってて終わってるなって感想しか無いので実例を挙げつつ、「終わってる理由」をツラツラ述べて行こうと思います。


【理由その1】「めちゃイケSA」の宣伝が死ぬほどウザい

 

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赤文字のあと3日!が死ぬほどイラつく足柄SAの宣伝

 

 

 

なんか今足柄サービスエリアで「めちゃイケSA」とかいうのやってるらしいんですよ。
詳細はHPで確認して頂ければまあ良いんですけど、
番組内に登場したメニューが食えるとかそんな感じのやつです。

 

めちゃイケSA

http://www.fujitv.co.jp/MECHA/ashigara_sa/


で、このめちゃイケSAの宣伝、番組内で何回登場したと思います?
6回ですよ6回

ひょっとした5回だったかもだけど、まあ5,6回。
まず番組がいきなりこのめちゃイケSAの宣伝からスタートしましたからね。
「えっ!?」って思わず二度見したっての。

エンディングもこの足柄SAからの映像が流れてましたからね。
もうフジテレビごと足柄に移転すりゃ良いじゃん。


これってめっちゃ怖くないですか。
本編とはまるで関係の無い、関東在住の人以外には一切無縁の、ただ一箇所あるサービスエリアの宣伝を1時間の内6回に渡って放送してやがるんですよ。
僕がプロデューサーとかなら「いや、流石に6回は無くないですかね!?!?」ってなると思うんだけど。
「流石に視聴者怒りませんかね!?!?」ってならないのかなぁ。


めちゃイケって全国で放送されてるわけじゃないですか。
普通のCMなら地方によって違う内容に切り替えたり出来るけど、
これ本編の時間使って宣伝垂れ流してるわけでさあ。

当然北は北海道から南は九州まで、
綺麗にまるっとこの宣伝映像が流れるんでしょ。
なんで九州に住んでる人が足柄SAの宣伝を見なくちゃいけないのよ。


このめちゃイケSA、元々は半年の期間限定で始まったらしいんだけど、
たぶん死ぬほど儲かったんだろうね。結局1年間に延長されとるらしい。


自分とこの儲けの為に番組私物化して、本編まるで関係ないサービスエリアの宣伝しとるんやで。
もちろんその分コンテンツが目減りしてるわけじゃないですか。

ネットと違ってテレビは時間が限られてるからね。

 

でもってこのサービスエリアで撮影する人件費だとかなんだって、全部番組の制作費に乗っかってんじゃないの?
言い換えればこのまるで本編関係無い、フジテレビの懐を暖めるだけの企画にスポンサーの人は番組制作費払わされてるんでしょ?
それでスポンサーの人って怒らないの?
それって心めっちゃ広くない?琵琶湖なの??

 

【理由その2】本編の9割が再放送

 

で、次にビックリしたのがこれ。
岡村さんがエグザイルに加入するシリーズのやつの振り返り、みたいな再放送を延々やってたんだけど、
いつ本編始まるのかなー、とか思ってたら最後の方5分くらい次回予告して終わり。

見てて無言でひっくり返りましたからね。

 

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延々流れる再放送。時折足柄SAの宣伝を挟みながら終了5分前まで続く。


ちょっとこれ本当に酷く無いかい?
土曜日の8時ってめちゃくちゃゴールデンタイムじゃないですか。
全員集合!とひょうきん族が熾烈な視聴率争いしてた枠ですよね?
やるならやらねば」やってた枠ですよね?

そこで再放送?????

えーーーーーーーーーー!

手抜きすぎーーーーーーーーーーーーーーーー!!

マジでスポンサーの皆さん、舐められてるんじゃないですか。

 

いやもう僕もビックリしましてね。
これはちょっと今回の放送が酷すぎたかと。
なんぼなんでもピックアップするには悪すぎたかと。
この回を持って叩くのはちょっと可哀想すぎるかと。

で、あんまり大きな声では言えないんですが、
過去の放送をちょちょっと探して見たんですよ。


そしたら前回も全編再放送だったわ。

 

えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!???
どういうこと!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?

 

まあ正確にはインターネットで放送したやつを再編集したやつっぽいんだけど。
どっちにしろ新しい映像では全く無いわけ。

な に そ れ !?


なんでそれがまかり通るんだーーーーーー!!


で、これも参考にならんと思って、
過去に放送されたナンパ企画のやつを見たんですけど、
はい出ました足柄SAーーーー!

「もういい加減にしろや!」

ってパソコンのディスプレイ叩き割りそうになったんですけど、
更にはファミマとコラボした新商品がどうとか、
ガリタ食堂とかいうやつのアプリがどうとか、

お台場合衆国どうのこうので何から何まで宣伝~~~~!

商売臭すぎワロタwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww


【理由その3】要するに舐めてる


なんかね、テレビの視聴率が下がるのって、
ネットとかの台頭で娯楽が増えたから誰がどうしたってしょうがない部分ってあると思うし、
「昔のテレビは良かった」みたいな懐古厨的な事言うのもアレかなとは思うのよ。

 

実際面白い番組ってまだまだあるわけじゃないですか。
テレビ業界の人達だって、頑張って面白いもの作ろうとしてる人が大多数だと思いたいじゃないですか。


でも、こういう手抜き放送が土曜日の八時の看板番組でまかり通ってるって事は、
フジテレビ全体が終わってるんじゃないかって言われてもしょうがないと思うのよ。


だって、止める人が居なかったって事だもの。
ああいう宣伝を本編に混ぜちゃうと、

番組のクオリティが下がる事は流石に理解してるはず。
それを止める人が居なかった、止めたけど止められなかった、って事は局全体がそう見られても仕方が無い。

 

こういう構成がまかり通るって事は真面目に番組を作る土壌が無いって事じゃん。

それってこの宣伝がどう、とかじゃなく、もっと根っこの部分の問題だと思うよ。

めちゃイケの場合は新規加入者がいまいちだとか、

岡村さんが復帰後キレが無くなったとか色々言われてるけど、そもそも番組を真面目に作ってないっていう、それ以前の問題なんじゃない?

 

なんかね、せめて頑張って欲しいのよ。
頑張って面白いもの作ろうとして欲しいのよ。


頑張った結果、いまいちだったりする事はあると思いますよそりゃ。
でも一生懸命やってる事って絶対どこかで伝わるんですよ。
ネットが発達したおかげで視聴者の目も肥えてきてるわけでさ、
手抜きしたら「ああ、手抜きしてるな」って伝わるもの。


イッテQがめっちゃ面白いのって、あれ「めっちゃ大変」な事が視聴者に伝わってるからじゃないですか。
テレビ関係者じゃなくても、あの番組作るのにとんでもない労力がかかってる事くらいわかるもの。
そういう、作り手の一生懸命さに僕らは感動したり笑ったりするわけじゃないですか。

 

引き合いに出されてるテレ東の「路線バスの旅」も、見てれば「ああ、ガチなんだな」ってわかるじゃないですか。

ガチだからこその大変さって絶対あると思うし、台本に沿って行動するより明らかに大変なわけじゃん。

でも、それだからこそ面白いわけじゃん。


元々めちゃイケもそうだったはずなんですよ。
岡村さんがエグザイルに入るやつも、企画の面白さはあるにしろ、
岡村さんが本当に一生懸命ダンスの練習してるんだろうな、っていうのは伝わってたし、
だからこそ「良い大人が何やってるんだ」っていう笑いに繋がるわけじゃん。
一生懸命やってない人間の茶番と金目当ての宣伝を見せられて満足するほど視聴者はバカじゃないんだよって言いたいわ。仮にもプロなら一生懸命やってよほんとに。

 

 

ちなみにスポンサーは怒ってるんですかね。
怒ってるけどどうしようもないのか、それとも怒ってすら居ないのか。
僕がスポンサーだとしたら、視聴率取れない事よりああいう舐めた構成を良しとしてる事にブチ切れるけどな。みんな優しいのかな。

 

【追記】

追記しておきますけど、僕もめちゃイケには華麗に復活してまた尖った企画やって欲しいなと思ってますよ!

持ってけ10万円とかああいう企画めっちゃ好きだったし。

ヨモギダくんのやつとか劇団四季に入るやつも面白かった!

頑張ってくれぇ~!

イケダハヤト氏が全クリエイターに対して宣戦布告を開始

 

イケダハヤトさんがこんな事を書いております。
PVアップに貢献するのも胸糞悪いから全文コピペするので、

本サイトに見に行かなくてもいいしリンクも張りません。
まあ意趣返しみたいなやつです。
本人には届くだろうし。


以下転載。

====

 

コンテンツをパクるのは何故いけないの?教えて!おじいさん! 


最近、コンテンツの「パクリ」についての記事が増えてますね。


「パクる」のはなぜいけないの?

たとえばこんな意見。

 

コンテンツの盗用は明確な著作権法違反なのだが、ネットの中では「キュレーション」だったり「バイラルメディア」等と、それらしい名前を付けて人の褌で相撲をとる行為がはびこっている。

こういうものを日々見ていたら海外の記事を断りなく翻訳して、自社サイトに掲載することの何がイケナイコトなのかよくわからなくなっても仕方ない気もする。

(中略)ネットは便利である反面、著作物の違法コピーはどうしても流通してしまう素地がある。

だからといってパクリが許されるわけではない。

せめてパクる時くらいは罪の意識をビンビンに感じながら、人目を気にしてこっそりひっそりやれよと思う。

パクることに対する罪の意識の希薄さが気になる話 - ネットの海の渚にて

 

 

こういった意見を書く人は多いですが、みなさん「なぜパクリがいけないのか」を書かないんですよね。「麻薬=絶対ダメ」という感じのノリで「パクリ=絶対ダメ」と思い込んでいる感じさえあります。こういう思い込み、思考停止は怖いです。


さて、コンテンツのパクリって、何でいけないんですか?これ、真面目に答えられる人、どのくらいいるんでしょう?「盗むのはいけないことだからいけない」「法律違反だからいけない」みたいな幼稚な意見はダメですよ。


著作権者の利益になるパクリもある

参考までにぼくのスタンスを書いておきましょう。
何をもって「パクリ」とするかは曖昧ですが、ぼく自身は、自分のコンテンツがコピーされていくことに対してはかなり肯定的です。実際に、BLOGOSやSpotlight、現代ビジネスといったメディアに対しては、うちの記事を堂々とパクって(転載して)いただいています。いつもありがとうございます。

著作権者としての気分としては、ぼくの書籍をP2Pソフトでばらまいていただいても、まったく構わないどころか嬉しいです。ありがとうございます、ばらまいてくださって。これほんと。…とはいえそれをやると、出版社から訴えられるかもしれないので、おすすめはしませんけどね。

 

結局、パクリがNGかOKかというのは、ビジネスモデルの問題なんですよ。ぼくが作っているビジネスモデルですと、むしろコンテンツを勝手にばらまいていただいた方が、利益が出やすいんです。また、パクられてもOK!というスタンスの背景には、年間500万円くらい売上あれば十分だ、という目標の低さもあります。

 

というか、こういうのは抗いようがないんですよ。あなたがどれだけ「パクリは許されない!」と叫ぼうとも、ネット上ではコピーコンテンツが「当たり前」になっていきますNAVERまとめがこれだけ人気を集めている意味を理解しましょう。世界でバイラルメディアが乱立し、各メディア間でコンテンツが「共有」されている意味を理解しましょう。著作権者は、抗えない変化に文句を言うのではなく、勝手なコピーに耐えるビジネスモデルを作り上げていかなければなりません。

コンテンツのパクリを「万引き」になぞらえる人は多いですが、根本的に違うのは、このビジネスモデルの話です。わかりやすくいえば、パクられればパクられほど、ぼくは儲かるし、利益が奪われるようなら、儲かるようにビジネスを作り替えていけばいいだけです。物理的に商品が奪われる「万引き」とはそこが違います。

 

…まぁ、そんなぼくでも、コンテンツを丸々っと転載する際は事前に連絡はいただきたいとは思います。転載を始める場合は、ぜひメールとかツイッターで一報いただけると。でも、編集に哲学のないコピーサイトはダメです。なお、NAVERまとめとかTumblrでぼくの記事を利用する分には事前・事後連絡は不要です。


外部の人間がどうこう言う話ではない

毎度書いてますが、パクリ云々は、他人がどうこう言う話ではないんです。そのパクリがNGかどうかは、著作権者しか判断できませんから。バイラルメディアはパクリだらけだ!著作権違反だ!と怒る人は、一体何者なんでしょうね。

どうしてもパクリが許せないのなら、「あなたの著作物がパクられていますよ」と著作権者に教えるのが最良の解になると思います。それ以上はやるべきではありません。NGかどうかは、あなたが判断することではないのですから。


というわけで、それでも、どうしてもパクリが許せない方は、ぜひその理由を教えてください。特に、「あなたが著作権者ではない」場合の怒りについて、教えていただけると幸いです。なぜ部外者の人間が、パクリについて怒りだす必要があるのでしょうか?

 

 

 

====

 

引用終わり。

 

 


まあざっくり要約すると、


・パクられて不利益になるようなビジネスモデルはパクられても痛手が無いようなビジネスモデルに転換する必要がある。

・パクられが利益になる事もある

・パクリの勢いは止められない

・パクられがOKかNGか決めるのは著作権者本人。外部がゴチャゴチャ言うな

・イケダハヤトさんは「編集に哲学が無いコピーサイト」のパクリについてはNG

 


といったところでしょうか。

 


いやー、これまでイケハヤさんが炎上する度に「またなんかやってるな」ってな感じで、
ご本人に恨みがあるわけでも嫌いなわけでもないので傍観者キメ込んでたんですけども、
このエントリが公開される直前までTwitterでパクリサイトの悪口を言いまくってた身分、
ご本人の「文句言える人いる?」ってな呼びかけに対して「僕は文句言えますよ」って宣言した身分としては黙ってられなかったわ。
とりあえず僕の意見をツラツラ述べて行こうと思います。

 


・イケダハヤトさんは「編集に哲学が無いコピーサイト」のパクリについてはNG

 


あのね、今起こってるのはまさにこれなんだわ。
「編集に哲学が無いコピーサイトによるパクリ事案の多発」なんだわ。

流石のイケダハヤトさんも、ご自身のブログの記事が更新されるたびにまるっと転載されて
それにゴテゴテ広告つけてPV稼いでるサイトがあったら嫌なんでしょ?
「編集に哲学が無いコピーサイト」をNGにする理由ってそれだよね。

 

例えば剛くんという友達が居て、
Twitterで上げてる猫の日記がバカ受けして今フォロワーが20万人とか居るんだけど、
剛くんが日記を書く度にパクリbotがまるっと盗用して漫画が丸々パクられてるんだわ。



TwitterでRTされまくる剛くんの漫画。

面白いのでみんなもフォローしよう!

 

 

で、まあそこに当然「編集の哲学」なんか無いわけよ。
ただ単に完コピしてるだけなんだもの。
みんなが怒ってるのは、ご自身が例として挙げてるBLOGOSの転載とはまるで別次元の話なのよ。
BLOGOSの転載は誰が書いたかわかるようになってるし事前に取り決めだってしてあるんでしょ。
それを例に挙げて「僕はパクられ歓迎ですけどね」って何言ってんのよ。

「心の綺麗な万引き犯なら万引きされても良い」って言ってんのと同じじゃん。
編集の哲学を持ってる連中がパクったりするわけないでしょうに。

貴方の文章を丸々、機械的にパクってくサイトがあったら貴方だって許容出来ないんでしょ?


・パクられがOKかNGか決めらるのは著作権者本人。外部がゴチャゴチャ言うな

 

「例えば道端でひったくりがあったとするじゃん?
それがOKかNGかって言うとそれってひったくられた人本人が決める事じゃん?
ひょっとしたら処分に困ってたウンコを盗まれて喜んでるかも知れないし」

 

こういう事を言う人が居たら純度100パーセントのアホだよね?
みんなはアホじゃないから、想像力があるから「自分がこういう連中の被害に遭ったらたまらん」って思うわけよ。
人を刺した通り魔が逮捕されたら「これで安心して暮らせます」って住民の人がコメントするじゃん。
今の現状は、ネット上に通り魔がウヨウヨ徘徊してる状態なのよ。
そういう連中が野放しになってたらめっちゃ嫌じゃん。楽しくインターネット出来ないじゃん。


しかも、BOLOGOSにしろThe Startupにしろ、こういう通り魔みたいな連中を持ち上げてインタビューとかしてるわけよ。

僕からすればこういう連中だって同罪だわ。サザエbotを持ち上げる連中だって同じ。
同じように「よし!お金欲しいから僕も通り魔やろ!」っていう模倣犯が増えるじゃねぇか。

通り魔が通り魔らしく、どこか見えないところでひっそりしてるんだったらまだしも、
表舞台に出てきて「今後の通り魔道」みたいな事を偉そうな顔して語ってんのよ。

 


「いやいやいや!え!?おかしくね!?」って当然なるじゃん。


「通り魔のお前が言うことじゃなくね!?」ってなるじゃん。

 

 

そんな感じで前述の通り、「哲学の無いコピーサイト」こと通り魔連中が好き放題やってるのが現状なのよ。
今なんてTwitterだので誰でも発言者たりえるし権利者たりえるわけでさ、
「別に自分がパクられてるわけじゃないから」ってスルーした時点で自分が被害者になった時に文句言えなくなるじゃん。
だから被害を受ける前から声を挙げるんだっての。

 

・パクリの流れは止められない

 

でもある程度の所で踏みとどめる事は出来るよ。

少なくとも立派な企業の方々が現在進行形で行っている権利侵害については止められる。

まあ見てなって。

 


・パクられても平気なビジネスモデル

 

前述の通り、今は編集の哲学も無い、ゴミパクリサイトが乱立してるのよ。
逆に聞きたいけどパクられても平気なビジネスモデルって何よ?

貴方が書いた文章を丸々パクったイケタニハヤトなる人物が出てきて、
有料メルマガだのサロンだのでお金集めてたらどうします?
貴方が書いた有料メルマガの中身、まるっと転載されて、
何も知らない人相手にまったく同じメルマガを発行して広告のっけてる連中が居たらどうします?
こういうのが現在進行形で起こってるのが今なんですけど。

 

どう?それでも大きな顔して「パクられても平気なビジネスモデルにすれば?」って言える?
たまたま貴方をパクろうとしている人が今の所居ないだけで、
貴方が今作ってるビジネスモデルだってその気になればダメージを与える事なんて全然出来るでしょうが。

 

著作権者としての気分としては、ぼくの書籍をP2Pソフトでばらまいていただいても、まったく構わないどころか嬉しいです。

 

なんで書籍に限定するの?出版社がバックに居るからだよね?それこそ法律を盾にしてんじゃん。
有料メルマガだったらどうなの?無料でバラ撒かれても同じこと言える?
サロンの中身を丸々アップしても良いわけ?
それで不利益をこうむっても、新しいビジネスモデル作るんだから平気だよね?


・著作者に教えればオッケー


もうね、認識が甘いのよ。
イケダハヤトさんは「パクられても平気」って言うけど、
単純に貴方の著作物にはパクる価値が無いから不利益を被るような被害に遭ってないだけなのよ。


前述の剛くんのケースみたいに、価値のあるコンテンツを生み出せる人は、それこそ雨後の筍みたいにボッコボコぱくられるわけですよ。
もちろん周りの人達は剛くんに「パクられてますよ!」って教えてくれてるし、
剛くんもそこで通報したりとなんだかんだ対応するけど、まったくもって追い付かないレベルで現れるんだって。

 

法的措置を取ろうと思っても、開示請求だなんだっていちいちやってられないのよ。
貴方があっちこっちで「またこの人か……」ってなるレベルでパクられてるんなら多少の説得力もあるんだろうけどそうじゃないじゃん。

なんで「著作者代表」みたいな顔が出来るのよ。

 

だからこそ「パクリ、良く無い!」っていう風潮にして、
そういう現状を知らない人にも知らせて、
パクリサイトをシェアしないように声を挙げる必要があるんじゃん。
「著作者以外は黙ってろ」っていう発言は著作者の首を間接的に絞めてるのと同じだわ。

 

 

まあ少なくとも僕は、個人が遊びで僕の画像いじって遊んだりしてる分には「もっとやれ!」って感じだし、善意で紹介してくれてるのなら全然大歓迎。

でも、そこには友人である赤ソファさんが言っていたように、ネタ元に対するリスペクトが無いとダメだわ。

僕は「儲かればいいや」って連中の片棒を担ぎたく無いんですよ。

 

 


結局、こういう事態に対して「怒らない」っていうのはそれだけ自分の「作品」に対する思い入れが無いからじゃないの。

僕は記事書くってなったらカメラマン連れて何時間も撮影して記事に落とし込んで、ってやるし、

ARuFaくんなんてアホと言えばアホだけど記事書く為に怪我したり体調崩したりしながら書いてるわけじゃん。
言っちゃえば貴方の記事なんて9割がたがコタツに入ったまんまでも2時間で書ける「コタツ記事」なわけでさあ。

 

そりゃコタツ記事をパクろうとする人なんてあんまり居ないだろうし、
手軽に書ける簡単な記事だからパクられても怒らないんじゃないの。

そこはクリエイターとして怒って行こうよ。ねえ。

 

そんなわけで、イケダハヤトさんにはこの言葉を送りたいと思います。

 

 

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====

9月2日10時追記

 

イケダハヤト氏が反論されたようなので回答しておきます。

 

この立場はわからないでもないですが、一体どんな基準をもってして、「第三者として」そのコピーがOKであるかNGであるかを判断するのかを教えてほしいところです。

そもそもぼくの問題意識としてあるのが、関係のない個人が著作権者本人の意見を無視して(勝手に斟酌して)、一方的に正義を代弁するのは危険なことだ、というものです。ヨッピーさんはこのように画像転載にどうしようもない怒りを覚えているようですが、当の著作権者たちがどう考えているかはわからないわけです。これは彼の「暴走」である可能性を否定できません。そういう鈍感にご本人は気付いているのでしょうか。

 

 

「画像転載」が正当なものかどうかを周知するのは転載した側の責任じゃん。

出版物なんかはそうだよね。BLOGOSもそうだよね。みんなやってるよね。

で、何が危険なの?文句言われるのが嫌ならちゃんと許可取ってる事明記すべきだしやろうと思えば出来る事じゃん。それをやってない人達が周囲から「パクリだ!」って非難されるのはそれこそ自己責任でしょうに。

仮にそれが漏れてて「パクリじゃね?」って言われたとしたら、「これちゃんと許可取ってますんで」って一言言えば済む話じゃん。

僕のツイートを引用してるけど、このケースだってQurazyが「これちゃんと許可取ってますんで」って明記してないからそう疑われるんでしょうが。転載元もなんにも無いんだよ。

少なくともパクリ批判されてるような連中なんだから、正当な転載であるならそれを周知する術があるのにそれやってない時点で非難されてもしょうがないと思うんだけど。

 

 

 

ぼくにはヨッピーさんが「このやり方だと『俺が』やられたら嫌だから、関係のない他人だろうが、許せないんだ」と、たいへん「主観的」に、正義を「代弁」しているようにしか見えないんですよね。ここら辺は価値観ですが、ぼくはそういう鈍感さに基づく怒りは危険だと思うのですよ。

自分が当事者ではない以上(法律的にも親告罪である以上)、そこは善悪の判断を差し挟まないのが大人かと。だからこそ、ぼくは「第三者として関わる場合は、著作権者にコピーされていることを教える以上のことはしない」ということを推奨しているわけです。

なお、ヨッピーさんに関してはコピーコンテンツについて何かアクションを取っているようなので、それを楽しみにしてます。

あと彼のブログのなかで「結局、こういう事態に対して「怒らない」っていうのはそれだけ自分の「作品」に対する思い入れが無いからじゃないの。」という一言がありますが、それはむしろぼくにとっては逆ですね。思い入れがあるコンテンツであるからこそ、バイラルすることを歓迎しているわけです。せっかく創作活動しているんですから、多くの人に触れてもらいたいじゃないですか。ここは作家の価値観、商業性によって分かれるポイントでしょうね。

 

法律論は幼稚とか言っておいてなんで親告罪が出てくるのよ。

それを言ったら痴漢だって親告罪だけど周囲の人間は見て見ぬフリしろってこと?

「そこに善悪の判断を挟まないのが大人」って言うけど、

そうじゃないからみんな寄ってたかって貴方を批判してるじゃん。

当事者に任せて済む問題なら別に良いよ。

でも当事者だって知らされた所で打つ術が無いんだもの。

裁判なんて手間暇お金かけてやってらんないし、

そういうのに悩まされる人はそれこそ100件とかやんないとおっつかないんだよ。

 

 あとちゃんと僕の質問に答えてよ。

 

貴方は有料メルマガの内容をごそっとどっかにアップされても怒らないの?

貴方の偽物が貴方のブログを機会的にパクって更新してて、

それに文句言う貴方のフォロワーが居たら「第三者は黙ってろ」って言うの?

だいたい貴方って、貴方の言う「編集の哲学が無い」所に丸パクリされた事あるの?

 

そんな感じです!

 

 

ランサーズ編集部がまるで仕事をしていない事が判明

国内クラウドソーシング大手のランサーズ内で炎上案件が発生しております。

 

クラウドソーシングで提案し、キャンセルになったデザインが無断で使われている

http://webcrafts.hatenablog.com/entry/2014/08/19/223920

 

 

詳しくはリンク先を読んで頂ければわかるのですが、

沖縄のWEBデザイン会社が、ランサーズで結びついたクライアントに対してHPデザインの提案をするも却下されたのですが、クライアント側が却下したそのデザインを丸々パクってしれっとHPを開設するというようなふざけた事案が発生しております。

 

これに対してランサーズは割と早いタイミングで次のようなリリースを出しました。

 

 

ランサーズにおけるキャンセル時の提案の不正利用に関しまして

http://www.lancers.jp/magazine/15271

 

 

まあ対応が早いのは良い事だと思うのですが、

今回の事案なんて氷山の一角で、以前からこういう事態はしばしば起こっていたのではないかと推測されるわけであります。

 

ランサーズやってみたけど地雷案内所にしか見えない

http://kosuke.cc/column/impression-of-lancers/

 

 

何かが起こった時の対応が早い事は褒めるべき事かもしれません。

でも、そもそもそれが起こらないように防止するのが本来の役目なんじゃないの、と思いまして。

気になってふと「ランサーズにどういう募集が載っているか」というのを調べてみました。

で、見て頂きたいのがこちらです。

 

 

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まず、終わっているのがタイトルに「画像拾い」の文言が入っているのに、

本文では「他人の著作権を侵害しないこと」などと書かれている点です。

どう考えたって矛盾してる。

 

それでいて1記事あたり100円という意味不明な安さ!

画像20本~30本集めて文章書いて記事作って、

それで単価が100円ですからね。

 

ちなみにこの案件は「報酬5万円~10万円」という条件で募集がかけられているんですが、単価が100円という事はつまり記事を500本~1000本書く前提なんでしょうか?

そんなわけないだろ。

 

で、まだ続きがあります。

ここからがこの話の一番怖いところなんですけど、

この案件、ランサーズの公式メルマガで届いた案件なんですよね。

 

 

そのメルマガのトップには「フリーランスを徹底支援!ランサーズ編集部オススメ!人気・注目のお仕事情報!」っていう文言が踊ってるんですが、

この案件をしゃあしゃあとお勧めしてくるランサーズ編集部はどういう神経してるんでしょうか。

 

少なくともメルマガで配信するにあたってチェックはしているだろうし、

した上でこういう、どう考えたって純度100パーセントの地雷案件を「フリーランス徹底支援!」とか言いながら送りつけてくる神経はマジで意味がわかりません。

 

フリーランスの人とクライアントを直接結ぶ、っていう発想は僕めっちゃ良いと思うんですよ。

確かに効率的だし、どうしても務め人が出来ない、やりたく無い人なんかもこういう仕組みがあれば随分助かる部分もあるはず。

 

でも、こういう雑な仕事をするような連中だって事が透けて見える限り、

フリーランスを応援してます!」なんて言われたってまったく説得力が無いわけですよ。

本当に応援する気があるならこんな誰がどう見ても丸わかりの地雷案件、メルマガで案内するわけないじゃん。

そんなチェックすらも出来ないんだったら仕事を紹介するなんて大きな責任が発生する業務に手を出さないで欲しいわけです。

 

結局はお金を稼ぐ手段として、伸びている市場だからクラウドソーシングに手を出しただけなんじゃない?って言われてもしょうがない。

 

もちろん利益を追求するのは当たり前の事だし、

それを否定するつもりは全然無いんだけど、いくらなんでもそれが透けて見えすぎてて嫌になる。

少なくとも外部から見て丸わかりなレベルで雑な仕事をして欲しくないなぁと思った次第であります。

 

 

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